秘密厳守について
心の悩みや苦しみを話そうとする時に、秘密を守って話を聴いてもらえることは、一つの安心感につながるのではないでしょうか。言い換えると、秘密が守られているという感覚が、自身の内面に注目しながら話していくための土台になるのではないかと思います。
私はクライエントとの初対面の際に
「これから話してもらう事については秘密を守って話を聴く、一般的な病院やクリニックのようにカルテで他のスタッフに共有する事はしない、診察室は遮音設計であり内容が外にいる人に聞こえることはない」
とお伝えするようにしています。
心のうちを開いて悩みを他人に話していくことは、不安を伴い、とても勇気が要る――言い換えると、カウンセリングには自分の中にある幼心(おさなごころ)に気づいていくという側面があると思います。
幼く、素のものであるほど、傷つきを感じやすいと同時に、純粋で深いものでもあります。
だからこそ、治療者の守秘義務には、法的・倫理的な定めという以前に、その深さへの敬意という感覚が込められているのではないかと感じています。
そういう意味では、子供同士が大人に秘密を作るのも、私たちにもともと備わっている、精神的な自立・成熟に向かううえで大切な感覚なのかもしれません。
2026年4月 記
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